12月1日(土)市川教育会館で市民派の藤代政夫県議を招いて、森田県政の4年を振り返る県政報告会が行いました。
参加者は12名。
皆さん,雨の中,ありがとうございました。
詳しくは,別途報告があると思いますが、僕の印象では、とにかく堂本さんのときに、あれほど丁寧に築いてきた県民とのコミュニケーションの場がまったくなくなっているという印象が一番強かったです。
「三番瀬円卓会議のあゆみ」
今から8年前,「三番瀬の再生計画を練ってきた円卓会議が終わるにあたって,その歩みをまとめたい」と,千葉県の三番瀬プロジェクトチームから千葉日報に依頼があり,編集作業を,うちの会社が分担して,仕事として関わりました。
そのときに,9時間にわたり,千葉県のプロジェクトチームの職員の方にインタビューしました。
その内容は実に多岐に亘るもので,当時,泡沫候補といわれた堂本さんが知事になるまでの話から,円卓会議の内容や途中のトラブルなど,実にリアルな話を聴きました。
三番瀬にも県の人に連れて行ってもらいました。
円卓会議はさまざまな利害関係者(ステークホールダー)を漏らさず参加させ,毎回の会合は公開され,傍聴者も意見を述べることができました。
皆さん,いかがでしょう。普通なら混乱を恐れて,たとえば,原発推進なら,絶対原発反対派を入れた会議などしませんよね。
でも,堂本さんは,再生計画に反対するものも,賛成するものも同じ円卓会議に座らせて,根気よく,合意をとっていったのです。
僕も仕事を通じてですが,円卓会議の手法は理想の手法として,そしてその成功例として脳裏に刻んでいます。
ところが,森田知事になって,三番瀬プロジェクトは後退し,県民参加はなくなり,ラムサール条約についても前に進まなくなりました。
一番問題なのは対話がなくなったことでしょうね。
堂本さんのときに盛んに行われたタウンミーティングはなくなり,代わりにできた住民説明では傍聴人は質問ができなくなりました。
県からの情報も極力出さないようになったとか。
これではなんのための県政か分かりません。
福島からの避難民の受け入れや,放射能対策,再生可能エネルギーについても,県としての政策はまったくないとのこと。
代わりに出てきたのは,アクアラインの高速代値下げによって,車の通行台数が2倍になったとか,グレードアップナリタということで,カジノを含めた複合施設の計画化や,リニアモーターカーで羽田と成田を結ぶ話など,一昔前の重厚長大型の経済政策です。
それだけではありません。
もっと問題なのは教育です。
子供の自立ではなく,社会に貢献する子供をつくるために,キャリア教育や道徳教育を推進するとのこと。
経済も教育も一昔前に戻ったような時代錯誤な計画といった感じがします。
緑の党が掲げる「スロースモールシンプル」もないし,脱原発もまったくない。もちろんジェンダーバランスもなく,反TPPどころか,TPP万歳!といった,森田県政との感があります。
皆さん,さらにもう一期,森田さんに託すとどうなるか,想像するとちょっと怖いですね。